2016to2017
2016仕事納めのdrawing,モデルはサロン点と線のオーナーでありスタイリストの山田氏。
いつもすばらしい服を身に付けていて会うのが楽しみな方。さて昔話、関西でモードイラストレーションを習いはじめて、ある程度描けるようになりつつあった頃に画家寺門孝之氏と出会った。
ある程度人物を描くことに自信があった私は氏主催のレッスンでその自信をすっきりはっきり失った。モデルを前にして描くことは同じでもまったく違う表現方法。生きた人間を紙に写しとりあらわすこと。画を描いたこともないというおばさまや少年の描くふわふわ、あるいはブルブル。ゆらゆら。魅力的な線を目の当たりにして泣き出しそうだった。私の描く線はそれっぽい、ただそれだけなようだった。
あれから20年近い年月がたちその間に必死で続けたデッサンは納得のいくものとなって、ふと先日。
夜中にモードイラストレーションを描いてみたら楽しくて仕方ない。封印していたわけでもないけど解放感を感じた。そやこれも好きや、と思い出した。
山田氏の身に付けている素敵なギャルソンの服と、彼のサロンにあった長沢節氏の本を手にとったことがきっかけでモードイラストレーションに再会した。寺門氏のもと修行したにんげんを写しとるようなデッサンがこのモードイラストレーションの中にも生きている。そう思う。
思い出すきっかけをくれた、le salon点と線に感謝してます。ありがとう。
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