アマハラ
維新派公演ラスト。
6月に松本雄吉さんが亡くなって、解散するのだろうと思ってはいた。
最後の公演。劇団解散。
維新派が雄吉さんを失ってどんな言葉を紡ぐのか。
予備知識を頭に入れずに見たかったので、
雄吉さんが亡くなった後のこの最後の公演について何もしらないままに、ひとりで平城京に向かった。奈良の空は少し他の地域と違う感じ。さびしい感じ。
いやな重さではないけど飛鳥のころからの人々の思いが澱みたいに夕暮れに香立って夜にはすーんと沈んでるみたい。平城京の「跡地」をこんなに跡地らしく残してくれているとは有難い。やあ、ごらんよ荒れ野だぜ。と言いたい。なんかほんとに感動した。雄吉さんがここで芝居を前からしたがってたと後からパンフレットで知ったが、ここで維新派をやりたいとそりゃ思うだろうね。似合いすぎるよ。平城京跡地に踏み入れたときからもうはじまってしまう舞台、このロケーションのぜいたくさに今日本当に来てよかったと既に満足しかけてしまった。長い屋台村までのアプローチの先には祭壇があった。刻一刻と空が変わっていくし、カラフルでおかしな人々がわくわくした目をしているし、最終公演という切なさも漂う、完璧な芝居前のひそやかな興奮。ああいってきます。いってらっしゃい。続く。
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