ET

私はET大好き。小学生の時に見てはじめはETの造形が怖くて、でも感動した。
そんで親に頼んでお金をもらってひとりで3回見に行った。
エリオットと同い年だった。赤いパーカー、自転車、M&Msのチョコレート。
そして少しうちのお母さんににたいつも仕事で忙しげな母親。
衰弱したETを見た瞬間にエリオットを抱きかかえてETから引き離そうとするのを見て
「絶対うちのママもこうする」と思った。

映画に感激した私は、こどもの青春ここにあり、こどもしか出会えない不思議体験カモン‼といつも鼻息荒く待っていた。待っていても暇だから、沼にいったり犬を拾ったり、赤土の山に登ったり、探検隊を作ったり。宇宙人でも妖精でもなんでもいつでも来てほしかった。

その当時わたしは少々ほかの人と違い、見た目的に異形の者であった。

そんな自分にはいつでも不思議なことが起きる。と信じていた。

マイノリティの劣等感と優越感を持っていたと思う。

先日テレビでETが放送されていて胸がいっぱいになった。あの頃の気持ちや異形のものとしての日々がよみがえる。

今でも。今でも待っているでET。わたしは。


ちなみにこの当時から今までにかけてよく考えたら私は宇宙人ぽいものも見て妖怪も見てそしてついに先日ティンカーベルを見た。

だから叶ってるのかもしれないけど彼らはふいにあらわれるとまじで普通の存在なので覚えてはいるがそんなに特筆すべきことでもないかんじ。今日から寒いのよ。







Maki Kawano

illustration / drawing Ise Mie Japan

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