南風

5月に友達の結婚式で熊野へ行ったんだけどええとこー。

私は中上健次が大好きなので新宮に近づいてるってだけで

もう気分はアニのええ女になった気分である。

パスカルズ、でありもとたまの知久さんと仲良しで、知久さんの

弾き語り紀州ツアーを主催してくれてる友達の結婚式だったのですが、

えーと、ふつうこんな形でビデオレターをくれるもんなん

ですかね(笑)いいんでしょうか。面白すぎて泣けた。

知久さんを知らない人もいたはずなんだけど、みんな持って行かれた、

やっぱすげえなあ。イカ天の審査員の見る目はやっぱし正しかったねえ。

んでその友達が「結婚式とか親孝行のためだから!ムリして来なくていいから!」

ってむずかってたけど

最終乗り気だったのも面白くて結局二人のビデオを編集しててそれも

またすばらしーもので、お父さんへの手紙がつっけんどんだけども

いい話になるのか?と思ったら最後までつっけんどんで、でも

絶対言わなくてはいけないのに多くの人が親に言えないままでいることを

あの場でがっつり伝えてしまう愛情のようなものの純度の高さ

(って言っていいけどただのいい話ってくくりよりレベルが高い)に泣けた。

彼女も彼も最高にかわいくて、熊野の女たち(移住してきた子が多いけど、

でもチーム熊野って感じ!)の料理がやばい。みてこのケーキ。

べジだったけど、「絶対にこれは鳥の空揚げやー!」て新郎の兄が言ってた。

なんかすごく野性味あふれた野菜の料理だったなあ!感激したなあ。

ほいでこないだビデオじゃなくてほんものの知久さんが紀州ツアーに

来てくれたので。写真は昨年の。今年のがうまくアップできないぜ。まあいい。

でタイトル「南風」だけど知久さんの歌で、大阪の演劇集団維新派が、

中上健次の「千年の愉楽」を上演したときのテーマソングだったらしく、

全然知久さんと健次が繋がってなかったからびっくりした!

私の健次好きを知っていた友達が知久さんに裏リクエストしてくれたのでした。

知久さんの歌は本当にすごい。例えば、彼がいなくなったらこの歌はどこへい

ってしまうのよー!とか思ってしまう。彼の歌には目に見えないものとか失くしたもの

とかがたくさん詰まっているね。紀州に合うよ。だからまたきてね!

Maki Kawano

illustration / drawing Ise Mie Japan

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